シナジーカンパニージャパン

上野圭一さん プロフィール

1941年生まれ、早稲田大学英文科卒業。翻訳家。鍼灸師。代替医療利用者ネットワーク副代表。日本ホリスティック医学協会副会長。翻訳者としての活動は、フリッチョフ・カプラ、ラム・ダス、アンドルー・ワイル、エリザベス・キューブラロスなど多領域にまたがる「オルタナティブ」な思想家の、先駆的な紹介者として高く評価されている。訳書に『人生は廻る輪のように』、『癒す心・治る力』『人はなぜ治るのか』、『いのちの輝き』など多数。著述家としては、代替医療および治癒学の思想的基盤の構築を目指して活動している。著書に『ナチュラル・ハイ』、『ヒーリングボディ』、『補完代替医療入門』などがある。ご愛用のシナジーカンパニー製品はピュアシナジー(パウダー)とヴァイタシナジーフォーメン。

SYNERGY ESSAY シナジーエッセー 上野圭一さん

月曜日は代替医療のオピニオンリーダー上野圭一さんのシナジーエッセー。専門家の視点から、健康、医療、幸福について分かりやすくお伝えします。

2010年10月18日(Mon)

「わたしたちと医療」その幸せな関係をみつける 第三三回

暑く長い夏がようやく終わってホッとしたのもつかの間、テレビでは早くも風邪薬のコ
マーシャルが喧しく流れはじめました。「くしゃんときたらすぐ○○○」などのメディア
戦略の影響なのか、「風邪を引いたらまず風邪薬」という条件づけができている人がきっ
とたくさんいるのでしょう。

 風邪は心身からの「休め」信号です。症状に気づいたら、まず安静にすることが肝心。
ほとんどの風邪は薬を服まずに治ります。というより、薬を服まないで治したほうが、そ
のあとの心身の状態が、風邪を引くまえよりもよくなるものです。
 野口晴哉さんは名著『風邪の効用』(ちくま文庫)で、そのことについて「風邪を経過
させる」「風邪を全うする」といっています。その要領はつぎのとおりです。

1・からだをゆるめる(深呼吸やヨーガなど)
2・冷やさない(発熱しても冷やさない、発汗したからだを風に当てない)
3・温める(熱いタオルを畳んで後頭部に。のどの風邪は足湯がいい)
4・汗は引っ込めない(汗がサラッとなるまで寝巻をとりかえない)
5・平熱以下の時期を安静に。平熱になったら用心せず、すぐ起きる。        

 野口さんは風邪を軽く見ているのではありません。その逆で、「風邪くらい厄介なもの
はない」といっています。風邪は「鈍くなったからだが弾力を回復する」サインでもあり
ます。そのサインを素直に受け取って、弾力のあるからだにもっていくための最良のチャ
ンスを風邪が与えてくれていると思えば、安静のしがいもあるというものです。

 

2010年10月18日(Mon)