SYNERGY ESSAY シナジーエッセー 宮崎ますみさん
金曜 金曜日は女優でセラピストの宮崎ますみさんのシナジーエッセー。人柄からにじみ出る、暖かで、心やすらぐメッセージに癒されます。
2010年9月24日(Fri)
ペインコントロール−2
前回は、痛みは、意識と合体することで「苦しみ」になるというところまでお話ししました。
通常、体から痛みという信号を受け取ると、その部分の筋肉は収縮し、全身が緊張で硬くなります。それはストレスになり、何も対処しなければ緊張状態が続き、さらに苦しみが増していきます。ここで「ペインコントロール」が必要になります。
「痛み」について読み進めていると、偶然か、左こめかみがズキズキと痛み始めました。しめしめ、ペインコントロールを試す絶好のチャンスです。まず深い呼吸を繰り返し、全身をリラックスさせていきました。
まだ、ズキズキという痛みはあります。最初に、痛みを感じている部分に意識をフォーカスして、痛みの様子をじっくりと観察します。どんな色、どんな形、痛みがどんな風にそこにいるのか、可能であれば、できるだけ具体的にイメージします。
そして、痛みを感じている部分とその周辺の筋肉を意識して弛緩させていきます。「波紋のように心地良さだけが全身に広がっていく」という自己暗示を与えながら、安らかな湖面に波紋が、美しく広がっていくさまを体内にイメージし、力を抜いて、抵抗をなくして、ただただ、緩めていくのです。
するとどうでしょう!瞬く間に「痛み」が消えて無くなったのです。感覚は残っています。けれどそこに「痛み」という不快な刺激はなくなっていました。穏やかな心地良さだけがそこに残りました。
これが「ペインフリー」という状態です。とても単純なことでした。いつもと違う状況が起きていることを知覚して、その感覚を受け入れ、ただ緩めるだけでいいのです。
急がず、慌てず、驚くことも、騒ぐこともなく、ただ受け入れ、力を入れず、リラックスするのです。するとエンドルフィンも放出され、状態は楽になっていきます。
陸上選手として活躍し、獣医でもあったゴウラー博士は、25歳の頃に骨肉腫で右足を切断、そして再発、余命2週間と宣告されます。そこから瞑想、食事、人間関係などさまざまな療法や生活環境の改革を試み生還した人物です。
私の将来の夢も、心身の病で苦しむ方々が、生きる力に目覚め、人生に穏やかさと豊かさを手に入れるお手伝いをしていける環境を作ることです。10月、イアン・ゴウラ―博士ご自身にお会いするのが、本当に楽しみでなりません。
2010年9月24日(Fri)